週末デッドエンド

勉強と日記と怪文書

2021-06-28 Mon. – 2021-06-29 Tue. — 「人新世の『資本論』」4章と5章の疑問を箇条書きした。

読書

人新世の「資本論」 4–5章

疑問や問題点を箇条書きする。

  • コモンとは「市民で民主的・水平的に共同管理する共有資本」のことらしいが、具体的にはどうやって管理するつもりか。

    • 古代のゲルマン民族は森林や河川などの共有地を共同管理していたと述べているが、社会の人口も規模も何もかも違う現代で一体何を共同管理するつもりか。
    • 村落の規模なら土地の共同管理は可能だろうが、これをどうやって資本主義社会全体で強制するつもりなのか。
  • 古代文明森林伐採による気候変動がきっかけで崩壊した」という記述があるがそもそも事実なのか。

  • 「構想」と「実行」が分離されたと述べるが資本主義の特徴などではないのではないか。

    • 「職人の作業を分析・効率化して単純作業に分解した。その結果、独りで完成品を作ることはできなくなり、構想という主体的能力が失われた。」と主張している。事実なのか。
      • そもそも主体的な構想力を皆が皆備えているわけではないのでは。
      • 資本主義さえなければ「構想力」は失われないのか。
      • 複雑で巨大なものはそもそも独力ではつくれない。人が仕事をしようとすれば分業体制になるのは、資本主義など無関係な、自然な現象ではないのか。
        • 人の仕事は分業されるという自明な事実から、「資本への従属を迫られ、資本の命令を実行するだけになる」とまで述べている。だが主張が過激すぎて参考にならない。
  • アンドレ・ゴルツの「開放的技術」「閉鎖的技術」は一般には区別できないのではないか。

  • 「技術というイデオロギーこそが、現代社会に蔓延する想像力の貧困の一因」は暴論。

    • 「環境問題は技術により解決される」など、気候工学者でさえ考えていないのではないか。

日記

2021-06-28 Mon.

断酒16日目。人新世の「資本論」を読んで読書メモを書いていた。

2021-06-29 Tue.

断酒17日目。4:00 — 8:30, 10:00 — 14:00 に睡眠。

Word のファイルを受け取ったがレイアウト崩れすぎてやってられなかったので、Mac に Word をインストールした。1ヶ月の無料プランを使う。

最近マルクス・アウレーリウスの「自省録」を読んでいた。巷の自己啓発本などよりギリシャの哲学を学ぶべきだ。