週末デッドエンド

勉強と日記と怪文書

2021-12-31 Fri. — 問題を解くということは打率を上げるということだ。打率を上げるための練習とはなにか。

日記

断酒1日目。

数日前から2人だけ、家庭教師をしている。

この生徒たちは進学校の中学生で、年末年始ということで帰省中なのだが、冬季休校中の課題が多く、難易度も高いので宿題を監督しながら時折適当に解説を加えるという感じだった。その中でも受験勉強が苦手なタイプというか、問題に対して考え込むタイプの子がいる。一つの事柄について集中して考えられるというのは確かに大事な特性ではあるのだが、テスト形式の問題で全く時間に間に合ってないし、わからない場合は解答を見るように勧めたが、なかなかすぐには改善されない。

問題を解くのに時間をかけているということは、頭の中で「ああでもないこうでもない」と間違った方針で考え続けているという状態なので、それで結局正解したとしても、たまたま正しい方針にたどり着いたということに過ぎない。

それで次の問題も同様に、間違った方針で考え続け、正解するまで続ける。

時間をかけて問題を解くということは、野球でいうと、ひたすら間違ったフォームでマシン打撃を続けて、たまたま当たった打球がヒット性の当たりになっていて喜ぶという状態。

それよりも、早めにその間違ったフォームを切り替えて、ヒットの確度を上げていくことが練習段階では重要だ。

つまり、指導者の正しいフォームを見て、それを素振りで実践するように、数学の問題も目標時間で解けなければ早めに切り上げて、解説を読み正しいフォームを学び、そしてビデオでそのフォームを見直すように、その問題をもう一度復習する。野球では、そのような反復練習を繰り返した先で、実際に正しい動作が身についてヒットに結びつく。受験勉強では、そうやって問題を解く・解答を理解する・復習としてもう一度解く、という反復練習を大量に繰り返した先で、瞬時に正しい方針を立てられるようになるのだ。

ということをもう少し柔らかくかつ噛み砕いて伝えたのだが、理解して納得することはできただろうか。実践して成績が上がれば、実際に早く問題を解いて復習して次に行くというサイクルがより自然にできるようになるとは思うのだが、それをこの一週間程度で体得することができるだろうか。

あとはなんだか年末という感のない年の瀬だったように思う。一年の計は元旦にありというので明日は一年間の目標やその達成のための実施計画を立てようと思う。